【例文つき】中途・新卒整備士の志望動機はこれでOK!応募書類を書く際の注意点も解説

「車が大好きだから、自動車関連の仕事に就きたい」
「整備技術を磨いて一生もののスキルを身につけたい」

このような理由から自動車整備士に就職・転職を希望される方も少なくないでしょう。しかし、就職・転職活動をする際に重要なのが、なぜ整備士になりたいのか、なぜ応募先企業でなければだめなのかを表す「志望動機」です。

こちらの記事では、整備士の志望動機を作成する際のポイントや例文をご紹介します。

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【転職】整備士が志望動機を作成する前に準備すべきこと

整備士の志望動機を作成する前に準備すべきことは次の3つです。

  • 自分のスキルの棚卸し
  • これまでの経験や実績の明確化
  • 企業のリサーチ

自分のスキルの棚卸し

応募先の企業に興味を持ってもらえるような「伝わる志望動機」にするために、今まで培ってきたスキルを棚卸ししてください。

スキルの棚卸しは、次の3つのステップを踏んで行っていきましょう。

  1. 保有するスキルをすべて書き出す
  2. 書き出した結果を元に、強みや弱み、今後のキャリアの方向性を把握する
  3. わかりやすくポートフォリオ形式でまとめる

スキルのなかには、自分の人柄や特性、強みなども含みます。保有するスキルをすべて書き出し、今後のキャリアをどのように築いていくかを考えていきましょう。

これまでの経験や実績の明確化

自分のスキルの棚卸しができたら、これまでの経験や実績を明確にしていきましょう。これまで自分がどのような経験を積んできたかをわかりやすく伝えることで、選考担当者は応募者が自社にマッチするかを判断できます。

スキルの棚卸しの際に作成したポートフォリオを活用しながら、これまでの経験や実績をわかりやすくまとめることで、応募先の企業にもあなたの魅力をよりわかりやすく伝えられるでしょう。

企業のリサーチ

就職・転職活動において応募先企業のリサーチは必要不可欠な要素です。人事担当者は、応募者が自社のことをどの程度理解しているかについて注目しています。志望動機を考える際はもちろん、面接を受ける際は、事前に応募先企業のホームページや社歴、理念、特色について確認しておきましょう。

さらに、応募先企業の業界内における立ち位置はどのようなものであるか、そしてどのような試みをしていて、どの程度影響力を持っているかなどをリサーチして、自分なりに分析することもおすすめです。

【転職】整備士の志望動機を考える4つのポイント

整備士の転職で志望動機を考える際に、押さえるべきポイントは次の4つです。

  • ポイント1.なぜこの業界を選んだのか
  • ポイント2.整備士でアピールできる強み
  • ポイント3.なぜこの企業を選んだのか
  • ポイント4.入社後の目標や将来のビジョン

ポイント1.なぜこの業界を選んだのか

アピールすべきポイントの一つに、「自動車業界を選択した理由」があります。どのようなきっかけで自動車業界に興味を持ったのか、そしてなぜ整備士という職業を選択したのかという理由を明確にしたうえで、それらの理由を志望動機にうまく入れ込んでください。

興味を持ったきっかけは、具体的なエピソードを盛り込むことが大切です。具体性があればあるほど真実味を帯び、就職したいという熱意ややる気を伝えられます。そのため、自動車業界と整備士を選択した理由をわかりやすくまとめておきましょう。

ポイント2.整備士でアピールできる強み

整備士として採用してもらうためにも、自動車整備業界で活かせるアピールポイントや自分の強みを具体的に記載するよう意識しましょう。
例えば、車が大好きで特定の車種や機械に関する知識が豊富である場合も、整備士としてアピールできる強みといえます。

こちらでは、代表的なアピールポイントの例を2つご紹介します。

常に問題意識を持ちながら仕事に取り組める

自動車整備士として働き続けるなかで、整備に関する課題や疑問は常に出てくるものです。しかし毎日の業務に追われたり、日々の業務に慣れてしまったりすると、ただ目の前の仕事をこなすだけに注力してしまい、問題意識を持たずにルーティンワーク化してしまう恐れがあります。

常に問題意識を持ちながら仕事に取り組むことで、整備に関する知識やスキルの向上につながり、結果として企業にも貢献できるのです。問題意識を持って業務に取り組む姿勢をうまくアピールできれば、採用される確率を高めることにつながるでしょう。

お客様の立場に立って対応できる

自動車整備の仕事に長く従事していると、整備で使用するパーツの名前をはじめ、自動車整備業界特有の専門用語を使って、コミュニケーションをとる機会が多くなります。

しかし、接客する際は、専門用語をわかりやすく伝わりやすい言葉に置き換えて説明するスキルが求められます。お客様の立場に立って接客できることは、結果として顧客満足度の向上につながり、整備士としての信頼感を高めることにもつながるでしょう。

ポイント3.なぜこの企業を選んだのか

整備士を求人募集する企業がたくさんあるなかで、なぜ応募先の企業を選んだのかという具体的な理由や動機を明確にしてください。
企業分析やリサーチをしながら、企業のどの部分に魅力を感じたのかに触れつつ、この企業でなければならない具体的な理由について考えておきましょう。

ポイント4.入社後の目標や将来のビジョン

応募先企業を選んだ理由と同じくらい重要なのが、入社後の目標や将来のビジョンを持っているかということです。
採用担当者は「この職場で働いている将来の自分」をイメージしているかどうかチェックしています。応募先企業に対する熱量や求める人物像とマッチしているかを確認しているため、理想の整備士像について具体的に説明できるよう準備する必要があります。入社後にどのように活躍してくれるか興味を持ってもらえるよう、納得できる回答を用意しておきましょう。

例えば、企業の強みと自分の強みがいかにマッチしているかをはじめ、働くうえで大切にする条件をクリアしていることなどを述べることでより信憑性が増します。その他にも、応募先企業に対して個人的な思い入れや接点がある場合は、具体的なエピソードを盛り込むのもおすすめです。

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【転職】整備士の志望動機の例文

実際に志望動機を書く際は、次のフレームワークに沿って書くのがおすすめです。

  • 1.志望動機を端的に述べる
  • 2.志望動機を具体的に述べる
  • 3.理由(これまでの経験や応募先の企業との関連性など)
  • 4.入社後どのように活躍したいか

また、「整備士経験があるのか」「資格は持っているのか」によっても志望動機で伝えるべき内容は多少異なります。

【整備士経験者】志望動機の例文

私は、幼い頃から自動車やバスなどの乗り物が大好きでした。そのなかでも特に貴社で取り扱う○○社の車種が好きでした。それらの車種に関する知識を身につけ、お客様の役に立ちたいと思ったのが整備士を目指すきっかけとなったのです。
今回、貴社を志望した理由は、〇〇社の直営店である貴社のもとで知識と整備スキルを学びたいと感じたからです。整備士としての経験はまだまだ浅いですが、お客様の疑問や質問に対して真摯にお答えし、ご満足いただけるよう日々の業務に取り組んでいきたいと考えています。
前職では国産車をメインに取り扱う民間工場にて、ディーラー下請けの一般整備や車検業務に従事してまいりました。業務は分担せず責任もって最初から最後まで担当しており、一通りのことは対応できると自負しております。貴社では念願だった新しい車種への挑戦をしながら、これまでの経験を活かして貢献したいと考えております。
現職では輸入車ディーラーの整備士として、日々コツコツと目の前の車と向き合ってきました。その中で、実際にその車に乗っているお客様と直接修理箇所の説明をしながら関わっていく事に憧れを抱くようになりました。貴社に入社しましたら、整備業務も行いながらお客様対応にも力を入れ、一人でも多くのお客様に感謝いただけるサービス提供を心がけることで顧客満足度の向上に努めてまいります。

【整備士未経験者・有資格者】志望動機の例文

幼い頃から整備士になるのが夢で、整備士の学校に進学し自動車整備士2級の資格を取得しています。卒業後は整備士としてではなく、ご縁がありディーラーに勤務することになりましたが、幼い頃からの夢を諦められず、このたび整備士への転職を決意しました。
先日貴社を訪問させていただいた際、自動車整備士の方がお客様に丁寧に対応されている姿を拝見し、強く心を打たれました。入社後は、お客様に寄り添い、真心を持って働く自動車整備士になりたいと思っています。お客様が安全に車を楽しめるよう、お客様を第一に考える貴社の一員として貢献していきたいです。

【整備士未経験者・無資格者】志望動機の例文

現在、私は車の製造工場にてシフト勤務をしています。勤務時間が不規則であることから、これから先も同じ業務を続けることは現実的ではないと感じ、このたび転職を決意しました。
転職活動を始めたタイミングで友人の整備士に詳しく話を聞く機会があり、整備士の業務は、ただ単に車を整備するだけでなく、結果として多くの人の命を守れる仕事であると知りました。幼い頃から自動車が好きだったこともあり、世の中の人の役に立てる整備士の仕事に挑戦したいと感じたのです。
長く勤めている従業員の方が多く、無資格、業界未経験から入社した社員の方々へのフォロー体制が整っている貴社に身を置き、貢献できる人材に成長したいと思っています。貴社にとって欠かせない戦力となるような整備士となれるよう、精進していきたいです。
履歴書やエントリーシートなどには、自動車業界に興味を持ったきっかけや整備士として活躍したい理由、強みや長所を端的に記載することが大切です。面接時には、記載事項と矛盾なく説明できるよう事前に確認しておき、紙面に記載した志望動機の内容を補足しながら、より詳しい内容を伝えていきましょう。

自己PRの例文についても以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。

整備士の志望動機を作成する際の3つの注意点

整備士の志望動機を作成する際に注意すべき点は次の3つです。

  • ネガティブな内容は避ける
  • 具体性にかけた内容は避ける
  • 待遇面ばかり主張しない

ネガティブな内容は避ける

就職や転職に対する熱い想いをいくら述べたとしても、志望動機のなかにネガティブな内容が含まれてしまうと、応募先企業の人事担当者にあなたの魅力が伝わらないでしょう。
例えば「整備士としての経験がないため、活躍できるか不安だ」などの後ろ向きな内容を記載してしまうと、人事担当者も採用に対して消極的になってしまいます。

志望動機は、仕事に対するやる気や情熱などの前向きな想いが伝わるような文章で構成するよう意識してください。

具体性にかけた内容は避ける

曖昧で具体性にかけるような内容や、どの業界や職種にも当てはまるようなありきたりな内容も避けるべきです。自動車業界や自動車整備士の仕事だからこそ伝えられるような体的なエピソードがあり、相手の心を動かすようなストーリー性のある内容を意識しましょう。

待遇面ばかり主張しない

就職や転職をする際、採用後の待遇面は誰でも気になるポイントでしょう。しかし、面接前や面接時に自分の希望を押し付けてしまうのはナンセンスです。人事担当者は「自分の権利ばかりを主張する人だ」と感じてしまい、採用に対して前向きにならないかもしれません。

志望動機は、あくまでも自分の熱い想いを伝える場であること、そして応募先企業に自分に興味を持ってもらう場であることを忘れないでください。

整備士の志望動機NG例

以下のような文章は良い印象を与えないため、注意しましょう。

前職では残業は多いのに給料や休みも少なかったので、ホワイトな会社に勤めたいと思い志望しました。

→前職の不満を書くのは印象が悪くNGです。また、待遇面の向上を理由にしてしまうと、より良い待遇の会社にすぐに転職するのではないかと疑われるので他の内容を記載するようにしましょう。

前職では新入社員や後輩の育成などをする必要があり、整備に専念できませんでした。整備だけを集中してやりたいので志望しました。

→特定の業務だけをやりたいと主張すると、融通が利かないと捉えられるため、気をつけましょう。ポジティブな印象を与える為以下のように言い換えると良いかもしれません。

「整備士としてよりスペシャリストを目指したいと考えており、貴社の資格支援制度を活用して検査員や1級整備士の取得を目指したく志望しました。」

まとめ

整備士の仕事は、豊富な知識や熟練した技術が求められる仕事ですので、一人前として活躍できるまでに時間がかかります。「車が好きだから」という理由だけでは仕事を続けられないかもしれません。応募先企業に整備士として採用したいと思われるためにも、あなたの想いや魅力をたくさん詰め込んだ志望動機を作成していきましょう。

志望動機の作成に不安がある方は、自動車業界に特化した転職エージェントタウ転職の利用をおすすめします。

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