1級整備士と2級整備士の違いは何?給料や仕事内容、資格難易度についても解説

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1級整備士と2級整備士の違いは何?給料や仕事内容、資格難易度についても解説

自動車整備士としてキャリアアップに欠かせないのが「整備士資格」です。

自動車整備士には「3級整備士」「2級整備士」「1級整備士」の代表的な3つの資格があります。

しかし、実際に「2級整備士免許」を取得している方が大半を占めますが「1級整備士免許」を取得している割合は全体のわずか数パーセントしかありません。

では「2級整備士と1級整備士の違い」には何があるのでしょうか。この記事では「2級整備士」と「1級整備士」の違いについて解説します。是非参考にしてみてください。

【仕事内容】2級整備士と1級整備士の違い

2級整備士の資格を所有している人の中にも「1級整備士と2級整備士の違いが分からない方」も少なくありません。

下記では、2級整備士と1級整備士の違いについて解説します。

-2級整備士の仕事内容-


2級整備士の仕事内容としては、普通・小型軽自動車の点検整備やエンジン、サスペンションの分解、オーバーホールなどの重整備まで幅広い業務を担当できるようになります。

基本的に自動車に関わる全般の整備を携わることが可能であり、整備士としてのやりがいを感じられる仕事内容とも言えます。

実際に自動車整備士として勤務する場合には「2級整備士の資格取得」は欠かせないポイントであり、今後のキャリアップや年収アップに備えて2級整備士の資格を取得する方はたくさんいます。

-1級整備士の仕事内容-


1級整備士の仕事内容としては、自動車整備に対しての高い技術力や点検スキルなどの知見の他にも、整備現場全体を管理するマネジメント能力が必要です。

他にも電子デバイス関係についての専門的なスキルや若手整備士の育成、安全管理体制の構築など「1級整備士」にしかできない仕事は多々あり社内の中でも責任のある仕事を任せられる傾向があります。

現実、1級整備士免許を取得している整備士は少なく、2級整備士資格と比べて資格取得の難易度が高い傾向がある分、取得時には整備士としての需要は大幅に高まるでしょう。

▼2級整備士と1級整備士の仕事内容を比較


2級整備士と1級整備士の仕事内容の違いについて分かりやすく表でまとめてみました。

【給料面】2級整備士と1級整備士の違い

2級整備士と1級整備士の給料面での違いについて解説します。

難関資格である「1級整備士」と「2級整備士」では給料面にどのような違いがあるのでしょうか。詳しくみていきましょう。

-2級整備士の給料面-


2級整備士の給料面について解説します。

3級整備士と比べて仕事の可能範囲が広がる分、給料面については下記の金額になります。

【項目】 【2級整備士の給料】
平均月収 約20万円〜24万円
ボーナス(賞与) 約40万円〜70万円
平均年収 約380万円〜450万円


給料面については「整備士としての価値」で年収やボーナスが大きく異なります。

今以上に年収を増やすためには、より難易度の高い資格取得に向けて努力を積み上げるしかありません。着実に整備士としてのスキルと知識、経験を積み上げていきましょう。

-1級整備士の給料面-


次に「1級整備士の給料面」について、分かりやすく下記表にて解説します。

【項目】 【1級整備士の給料】
平均月収 約29万円〜35万円
ボーナス(賞与) 約45万円〜90万円
平均年収 約390万円〜600万円


1級整備士は2級整備士と比べて給料面が高い傾向があります。給料が高い理由としては「1級整備士の資格は難関資格」とも呼ばれており、資格取得者も数%ほどしかいません。

そのため「整備士としての価値」が高く、企業からみても、かけがえのない人材の一人として認識されやすくなります。

結果的に資格手当が多くもらえ、2級整備士と比べて年収が高くなりやすいでしょう。

▼2級整備士と1級整備士の給料面を比較


2級整備士と1級整備士の給料面を比較した内容を表にてもう一度確認してみましょう。

【項目】 【2級整備士の給料】 【1級整備士の給料】
平均月収 約20万円〜24万円 約29万円〜35万円
ボーナス(賞与) 約40万円〜70万円 約45万円〜90万円
平均年収 約380万円〜450万円 約390万円〜600万円


自動車整備士としてより高い給料を狙う場合には「整備士として知識と経験、資格取得」が欠かせません。

自身のスキルを磨き、少しでも早く役職にキャリアアップを目指せば、年収が大幅に上がる可能性もあります。企業からも手が離せないかけがえのない人材になるためにも、整備士としての腕と知識を高めていきましょう。

【受験資格】2級整備士と1級整備士の違い

2級整備士と1級整備士の受験資格の違いについては解説します。

まず2級整備士の資格取得を目指す場合には、「3級整備士資格の取得」と「一定期間以上の実務経験」が必要です。

一定期間以上の実務経験とは、専門学校での進学実績や整備士としての勤務期間によって大きく異なります。

一方「1級整備士の受講資格」としては、「2級整備士の資格取得」に加えて「3年以上の実務経験」が必要です。

1級整備士と2級整備士の資格保有率は、2級整備士で約85%。1級整備士で約3%〜5%ほどになります。

自動車整備士としてのキャリアアップを目指す場合には実務経験を積んだ上で、難関資格に挑戦する必要があります。

▽【2級整備士の受講資格条件】

【受講資格条件】 【資格保有率】
3級整備士免許の取得かつ一定期間以上の実務経験が必要 保有率:85%


▽【1級整備士の受講資格条件】

【受講資格条件】 【資格保有率】
2級整備士免許の取得かつ実務経験が3年以上 保有率:3%〜5%


◇受講難易度の違いは?


2級整備士と1級整備士の合格率の違いは「2級整備士」の場合、合格率が約85%。
1級整備士の場合は約30%となっております。

2級整備士の資格取得をした上でさらに実務経験が求められる「1級整備士」では、資格保有率も3%〜5%ほどと低く、難易度の高さが分かります。

整備士としてのご自身のキャリアアップを目指すためにも「1級整備士」のような難関資格取得は目指すべき行動とも言えるでしょう。

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▽【受講難易度比較】
         合格率    資格保有率

2級整備士     85%     70%〜85%
1級整備士     30%〜    3%〜5%
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◇どちらの資格も実務経験を積むことが欠かせない


2級整備士と1級整備士どちらの資格にしても自動車に関する様々な知識を深める以外にも「実務経験を積む」ことは欠かせません。

特に1級整備士にもなれば、自動車整備士に関する全般的な業務内容に加えて、他のサービススタッフへの的確な指示や重整備、分解作業など幅広い業務を管理するマネジメントスキルが求められます。

そのため、ご自身の整備士としてのスキルや実務経験がなければ部下に対して的確な指示やアドバイスができません。

「部下や仕事内容を管理する」という業務内容をこなすためにも、まずはご自身の実務経験を積むことから初めていきましょう。

まとめ

1級整備士と2級整備士は「仕事内容」や「給料面」「受験資格」など様々な違いがあります。

しかし、整備士としてのキャリアアップを目指す場合には「1級整備士資格」のように、より難易度の高い資格取得を目指すことがおすすめです。

実際に1級整備士と2級整備士の給料面にも違いはあります。

また保有率を比較しても数%しか保有者がいない1級整備士の取得者の方が企業としても「他社には渡したくない人材」であり、昇給や役職者へのキャリアアップも狙いやすくなるでしょう。

この記事の内容を参考にし、1級整備士と2級整備士の違いを理解した上で次の行動につなげていきましょう。