【自動車整備士向け】好印象を与える履歴書の書き方とは?自己PRの例文や書く際の注意点も解説!

「履歴書を準備しないといけないけど、書き方がわからない」
「自己PRってどんなふうに書けばいいの?」

履歴書の書き方でこのようなお悩みはありませんか?採用担当者に対して好印象を与える履歴書の作成には、いくつかのポイントがあります。

この記事では、自動車整備士として転職する方が履歴書を書くうえでのポイントや注意点を解説します。特に書き方で悩みやすい自己PRの例文もご紹介しますので、参考にしてください。

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履歴書とは?

就職や転職などで必ず必要になる履歴書とは、氏名や住所、生年月日、扶養家族などの基本情報や学歴、職歴、自己PRなどの自己紹介を記入する書類です。
職務経歴書と併せて応募企業から提出を求められることがほとんどで、採用後には社内の人事書類として大切に保管される書類なので、しっかりと準備する必要があります。

履歴書には、JIS規格のものと一般用があります。

  • JIS規格の履歴書
  • 一般用の履歴書
JIS規格の履歴書学歴・職業欄が多く、自己PR欄などが小さくなっている。同号種などに転職を考えている方におすすめ。
一般用の履歴書JIS規格の履歴書に比べて自己PR欄が大きく取られている。新卒や異業種への転職を考えている方におすすめ。

また、履歴書にはA4、B5などのサイズが異なるものがありますが、A4サイズの履歴書をおすすめします。用紙が大きいことで記入しやすいうえ、職務経歴書の一般的なサイズもA4なので、提出書類のサイズを合わせる意味でもA4サイズを選ぶようにしましょう。

履歴書の書き方で気をつける6つのポイント

履歴書を書くうえで正しい書き方や注意点がいくつか存在します。正しい書き方になっていない場合、不備のある書類とみなされたり、一般常識が欠けていると判断されたりする危険性があるため、きちんと押さえておきましょう。

  • ポイント1.黒のボールペンを使って丁寧に記入する
  • ポイント2.修正テープや修正ペンは使用しない
  • ポイント3.職歴の社名は必ず正式名称を使用する
  • ポイント4.履歴書の再利用はしない
  • ポイント5.採用担当者の立場になって考える
  • ポイント6.入社・退社の理由を明確にする

ポイント1.黒のボールペンを使って丁寧に記入する

履歴書は応募企業に提出する正式な書類なので、鉛筆やシャープペンシル、消せるボールペンなどの筆記具は使用してはいけません。また、採用担当者が読みやすい太さで書かれている、文字が欠けていない、滲んでいないなどの配慮も必要です。
履歴書に適した筆記具は黒のボールペンで、黒いゲルインクを使用した太さ0.5~0.7mmのものがおすすめです。

また、字を書くのが上手い、下手にかかわらず、丁寧に記入しましょう。文字の大きさが違う、文字が省略されている、記入欄や枠からはみ出しているなどはNGとなります。
丁寧に記入していない履歴書の場合、「雑な仕事をしそう」という印象を与える恐れがあります。

ポイント2.修正テープや修正ペンは使用しない

記入する際にボールペンを使用するので、間違った場合に修正テープや修正ペンを使いがちですが、これらの使用はマナー違反になります。履歴書は企業に提出する正式な書類ですから、ちょっとだけなら大丈夫と思わずに、訂正する場合は必ず書き直すようにしましょう。

また、二重線による訂正は、正しい訂正方法ですので問題ありません。しかし、あまりに多用していたり、大きく訂正していたりすると、全体的に読みにくい書類になってしまいます。採用担当者に悪い印象を与えてしまう恐れがあるので、できる限り書き直すことをおすすめします。

履歴書は正式な書類であることを把握し、読みやすい書類を意識して作成しましょう。

ポイント3.職歴の社名は必ず正式名称を使用する

職歴欄に会社の名称を記入する際は、(株)や(有)などと省略することはNGです。(株)や(有)などは略語であり、正式名称ではないため、しっかりと株式会社、有限会社と正式名称で記入する必要があります。

また、入退社日や資格取得日などの日付を記入する際は、元号もしくは西暦のどちらかで統一しましょう。項目ごとに日付の様式がバラバラにならないよう注意する必要があります。

ポイント4.履歴書の再利用はしない

何度も同じ内容を書く手間などが面倒な気持ちはわかりますが、履歴書の使いまわしはマナー違反です。他社に提出したものを使いまわすことは、応募企業に対し大変失礼にあたります。企業ごとに新しい履歴書を必ず作成しましょう。

また、志望動機や通勤時間などは応募企業によって変わりますので、内容によってバレるケースがほとんどです。履歴書の使いまわしが発覚した場合、悪い印象を与えてしまい、それが原因で不採用となることがあります。
たとえ再利用であることが発覚しなかったとしても、履歴書の内容がどの企業にもいえる内容になりやすく、熱意や意欲が伝わりにくくなってしまいます。このような場合、採用担当者に対し「うちの会社でなくても良いのではないか」という印象を与えてしまいます。

ポイント5.採用担当者の立場になって考える

履歴書を作成するうえで、自分が採用担当者だったらどう思うかを想像しながら記入しましょう。また、作成後にはどのような印象を受けるか考えながら読み返してみることをおすすめします。
採用担当者が履歴書を見る際に気になるポイントとして、「履歴書の形式に沿った丁寧な書類となっている」「空欄や誤記などの不備が無い書類となっている」などが挙げられます。

また、手書きかパソコンかで悩む方も多いかと思いますが、企業側からの指定がある場合は必ずそのとおりの方法で履歴書を作成する必要があります。
しかし、指定がない場合は手書きによる作成をおすすめします。文字の書き方などによってパーソナリティが見えやすく、手書きの履歴書を好む採用担当者も少なくありません。

ポイント6.入社・退社の理由を明確にする

採用担当者にとって職歴や勤続期間、ブランクなどは非常に重要な情報です。「職歴が多い」「勤続時間が短い」「ブランクが長い」などの場合、文面だけでは悪い印象を与える危険性があります。面接時の質疑応答でしっかりと回答できるように準備しておきましょう。

また、退職理由が自己都合や会社に対する不満の場合、ネガティブな表現のまま記載するのではなく、ポジティブな文面で記入します。例えば、「給料が低い」という理由であれば、「努力や結果を評価してもらえ、モチベーションを高めながら仕事がしたい」などのように前向きな姿勢をアピールしましょう。

保有整備士資格の書き方

自動車整備士の保有資格の記載は、必ず正式名称で書かなければなりません。実際に履歴書作成時に思い出せなかったり、書き方に迷ったりする場合もありますので、資格の一覧をご紹介します。

略称など正式名称
1級整備士一級小型自動車整備士
2級ガソリン二級ガソリン自動車整備士
2級ジーゼル二級ジーゼル自動車整備士
2級シャシ二級自動車シャシ整備士
2級2輪二級二輪自動車整備士
3級ガソリン三級自動車ガソリン・エンジン整備士
3級ジーゼル三級自動車ジーゼル・エンジン整備士
3級シャシ三級自動車シャシ整備士
3級2輪三級二輪自動車整備士
車体整備士自動車車体整備士
電気整備士自動車電気装置整備士
タイヤ整備士自動車タイヤ整備士

二級と三級で正式名称が若干異なる点に注意する必要があります。また、1級・2級ではなく、正しくは一級・二級ですので間違えないようにしましょう。

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職歴の記載要領

履歴書における「学歴・職歴」欄は、採用担当者が特に気にするポイントです。職務経歴書にも記載する欄がありますが、同じ内容だとしても省略せずに記入しましょう。

また入退社以外にも、部署や店舗の異動や出向、昇進などの記載も自身の経験をアピールすることにつながります。

書き方としては、まず学歴の最後の行から1行空けて「職歴」と記載し、古い勤め先から順番に記載していきます。在職中の場合は、最後に記載した職歴の次行に「現在に至る」もしくは「在籍中」と記載します。すべての職歴を記載したあとに、次行の右端に「以上」と書くことも忘れないようにしましょう。

職歴が多い場合

職歴が多い方の場合、「どの職場でも馴染めなかったのではないか」「仕事ができないのではないか」などの悪い印象を与える恐れがありますが、「書ききれない」「知られたくない」などの理由で職歴を省略してはなりません。職歴を偽ったり、省略したりした場合、経歴詐称とみなされるケースもあるため注意が必要です。

通常は入退社に加えて、業務内容や配属先、異動、昇進などを記載するのが正しい書き方ですが、職歴が多い場合書ききれなくなることもあります。書ききれない場合は、次の順序で記載内容を削除し、記入欄に収まるように調整しましょう。

  1. 昇進・昇格
  2. 転勤・人事異動
  3. 配属先
  4. 業務内容

また職務経歴書を用意している場合は、履歴書には簡潔に職歴を記載したうえで、別紙を確認して欲しい旨を伝えるのもおすすめです。書ききれなかった職歴を職務経歴書で補完する場合は、「詳細は別紙(職務経歴書)をご参照ください」と記入しておくと親切です。

職歴が少ない場合

「職歴が少ない」「1社しか経験がない」などの場合でも、長く勤務していたのであれば職歴に書けることがたくさんあります。入退社だけの簡単な内容で終わらせずに、業務内容や異動先、昇進・昇格などを記載することで、これまでの経験などのアピールにつながります。

仮に勤務期間が短い場合でも、「どんな研修を受けたか」「どんな技術を学んだか」などをできる限り記載することで、採用担当者が採用後の活躍をイメージしやすい内容になります。また、採用後に以前受けた同じ研修を省略できるなどのケースもありますので、書く内容がないと諦めるのではなく、しっかりとアピールすることが重要です。

履歴書の自己PRの例文

履歴書のなかでも自己PRの記入欄は重要な項目の一つです。アピールするポイントとしては、「経験・スキル」「仕事への姿勢」「目標や熱意」などが挙げられます。

ここでは、アピールポイントごとに良い例・悪い例をご紹介します。また、自己PRの書き方については、以下の記事でも解説していますので、参考にしてみてください。

経験・スキル

【良い例】

二級ガソリン自動車整備士と自動車検査員の資格を保有しています。保有資格を活かして、主に普通自動車の整備と検査に〇年間携わってきました。
国産メーカーが中心でしたが、輸入車や旧車の整備経験もあります。資格外ではありますが、ディーゼル車に関する知識も持っています。

保有資格は必ず正式名称で記載します。具体的な業務内容を交えた経験やスキルを記載し、アピールしましょう。また、資格の保有にかかわらず、関連する知識であれば評価されるケースがあります。

【悪い例】

前職では技術力を評価され、最年少で主任となり、最終的には場長を任されました。貴社でも技術力や場長としての経験を存分に活かして貢献したいと考えます。

前職では、整備士として10年間整備業務に携わってきました。しかし、フロント業務への配属となり、どうしても整備業務がやりたかったため転職しました。

社内特有の役職は、職場独自のものとして評価されにくく、前職での抽象的な評価は理解されにくい傾向にあります。
また、大雑把な業務内容になっていたり、転職の理由がネガティブな表現となっていたりすると悪い印象を与える恐れがあります。

仕事への姿勢

【良い例】

整備士の仕事は、単純に自動車の整備・点検を行うものではなく、車を運転するお客様の生命を預かる責任重大な仕事だと認識しています。
すでに判明している不具合に加えて、細やかなヒアリングを徹底することで新たな不具合を察知し、十分な整備・点検や修理の提案を心がけています。

仕事への考え方や自身のスタンス、取り組みや工夫などは、具体的なエピソードを交えてアピールしましょう。

【悪い例】

大手自動車用品店での勤務経験が豊富であり、整備・点検のスピードに自信があります。作業スピードはお客様をおまたせしないためにも重要であり、整備台数をこなすことで会社にも貢献できます。

安全への配慮が重要視される整備士の履歴書などでは、「作業スピード重視」のアピールは悪い印象を与えます。また、過度な根性アピールなども現在の風潮や考え方に合わない傾向にあります。

目標や熱意

【良い例】

新しい業務や知識などを自発的に学び、成長していきたいと思っております。どのような業務でも、意欲的な姿勢を大切に取り組む所存です。未経験ではありますが、フロント業務などにも興味がありますので、ぜひともご検討ください。

柔軟性のある姿勢や学びに対する自発的な姿勢は、好印象となります。また、会社の理念への共感なども重要なポイントです。

【悪い例】

体力に自信があり、まだまだ若い方にも負けません。重労働にもしっかり対応できます。一人作業でも問題ありませんので、安心してお任せください。

過剰な健康面・体力面へのアピールは、悪い印象を与える恐れがあります。健康面・体力面を信頼できる根拠がなく、アピールポイントとして効果が期待できません。

まとめ

履歴書は、就職や転職をする際に、応募企業から提出を求められる正式な書類です。正しい書き方をして、不備のない書類としてしっかりと準備する必要があります。
また、書き方や内容によっては、せっかくの資格や経験が悪い印象を与えてしまうケースもあります。採用担当者に対し、自分の強みをアピールするためには、正しい履歴書の書き方を把握する必要があるでしょう。

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