履歴書の学歴・職歴の書き方とは?整備士が押さえておくべきポイントと見本を紹介

自動車整備士が就職・転職活動を行う際に、自分自身のキャリアやスキルを企業側に伝える履歴書は、大きな役割を担うものです。学歴・職歴は、履歴書の中でも特に重要度の高い項目ですが、どのような点に注意して記入すればよいのでしょうか?

今回は、履歴書の学歴・職歴欄の書き方において重要となるルールやマナー、留意点などのポイントを具体的に説明します。

自動車整備士としてキャリアアップを実現するための参考にしてください。

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履歴書の学歴を書く際のポイント5つ

履歴書に記された学歴によって、企業は応募者がどのような教育環境で自動車整備士としての知識やスキルを修得したのかを確認します。また、学生時代にどのような経験を積み重ねてきたのかもチェックされます。自分のキャリアを正確に企業側に伝えることができるように、正しい方法で学歴を書くようにしましょう。

履歴書の学歴を記入する際に注意すべきポイントには、以下の5つがあります。

  • 基本は「高等学校(入学)」から記入する
  • 学校・学部・学科名は省略しない
  • 年月日は正確に記入し、和暦・西暦のいずれかに統一する
  • 休学・浪人・留年などはあえて書かなくてもOK
  • 学歴詐称を行わない

基本は「高等学校(入学)」から記入する

転職活動に用いる履歴書の学歴に、小学校・中学校の義務教育を記載する必要はありません。基本的に、高校以降の学歴を記入します。

最終学歴が中学校の場合は「中学校(卒業)」を記入します。中学校の入学は記載不要です。

学校・学部・学科名は省略しない

学校名は略称ではなく、正式名称を書きます。同じ学校の入学と卒業を続けて書く際にも「同上」といった略し方はせずに、正式名称を記入します。

専門学校や大学なども略称ではなく正式名称で記入し、学部・学科名も正確に記しましょう。大学や大学院の場合は、専攻コースや所属ゼミなども記入します。

年月日は正確に記入し、和暦・西暦のいずれかに統一する

生年月日を入力すると自動で学校の入学・卒業年を計算する無料ツールが、Web上で多数提供されています。学校の入学・卒業年を記入する前に、そうしたツールを使って確認しましょう。

また、学校の入学・卒業年の記入は、和暦・西暦どちらでも構いませんが、いずれかひとつに合わせることが大切です。履歴書の中に和暦と西暦が混在していると、見づらい書類になってしまうので、学歴欄だけに限らず、履歴書全体で統一するようにしましょう。

和暦は日本特有のものなので、外資系企業に提出する履歴書では、西暦の使用をおすすめします。

以下は、和暦・西暦の早見表の一部です。

和暦西暦
令和6年2024年
平成31年・令和元年2019年
平成26年2014年
平成21年2009年
平成16年2004年
平成11年1999年

休学・浪人・留年などはあえて書かなくてもOK

休学や浪人、留年などについては、不自然に感じられない場合は、あえて学歴に記入する必要はありません。

病気や家庭の事情といった、やむを得ない理由で長期の休学をした場合などは、誤解が生じないように、履歴書の備考欄に記入することをおすすめします。

学歴詐称を行わない

学歴詐称は、後で発覚した場合に内定取り消しや懲戒処分といった企業側とのトラブルにつながるばかりではなく、罪に問われる可能性もあります。

履歴書に以下のような嘘を書くことは絶対にやめましょう。

  • 中退している学校を「卒業」と書く
  • 科目等履修生として通学した学校を「卒業」と書く
  • 学校の入学・卒業年を偽る
  • 学校名を偽る
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履歴書の職歴を書く際のポイント5つ

職歴欄に書かれたこれまでのキャリアから、企業の人事担当者は応募者の業務経験だけでなく、仕事に取り組む姿勢や人物像もある程度判断します。

これまでに自動車整備士として取り組んできた仕事の内容が明確に伝わるように、正確に職歴を書くことが重要です。

履歴書の職歴欄を記入する際に注意すべきポイントとしては、以下の5点が挙げられます。

  • 職歴は全て正確に書く
  • 所属部署、雇用形態も記載する
  • 異動で部署が変わった場合は部署名・異動年月を記入する
  • 企業の合併・買収などで社名が変わった場合は新旧両方記載する
  • 最後に「現在に至る」「以上」と書く

賞罰の正しい記載方法

賞罰とは、受賞歴や表彰歴、犯罪歴のことです。

受賞歴・表彰歴として記入するのは、学校や企業が独自に設けたものや認知度の低いものではなく、国際レベルの大会や競技などでの入賞、国内大会であれば優勝や準優勝などにするのが一般的です。該当する受賞歴・表彰歴があれば「第〇〇回 ××大会 △位入賞」といった書き方で記載します。

一方の犯罪歴は、過去に刑法犯などの犯歴に該当するものがあれば、必ず記入しましょう。未成年時の少年犯罪や、交通違反での免許証の減点といった行政罰は、記入対象になりません。刑法犯などの犯歴がある場合は「〇〇罪 懲役×年、執行猶予△年罰 刑期終了」といった書き方で記載します。犯歴を隠して「なし」としたことが後で発覚した場合、経歴詐称に問われることもあります。略さずに記入しましょう。

賞罰の末尾には、右詰めで「以上」と記入します。

該当するものが特に何もない場合は、賞罰の項目を作る必要はありません。賞罰欄がある履歴書を使用する際には、必ず「なし」と記入します。

まとめ

今回は、転職活動を行う自動車整備士が履歴書を作成する際に、迷うことの多い学歴・職歴の書き方を中心に解説しました。

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