面接前から後までの一連の流れに沿って面接マナーを徹底解説!

採用面接の日時が決定したら、面接に関するマナーについて事前に確認しましょう。マナー違反となる言動が原因で評価を下げてしまうことのないよう、社会人としての基本的な常識やマナーをチェックすることが重要です。

今回は、面接前から面接中、面接後までの流れに沿って、注意すべきマナーについて具体的に説明します。

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面接マナーの必要性とは?

そもそもなぜ面接にマナーがあり、それを守る必要があるのでしょうか。

面接時のマナーは、面接官が応募者の人となりを判断する要素のひとつです。社会人になると、顧客とコミュニケーションを取ったり、取引先に訪問したりすることがあります。その際に、社会人として適切に振る舞えるかどうかを面接時のマナーから判断します。マナーを身につけることは、面接に合格するための第一歩です。事前に要点を押さえて、採用担当者に良い印象を残せるようにしましょう。

準備から本番までの流れと面接マナー

面接のマナーについて、実際の面接の流れに沿って説明します。

  • 事前準備(身だしなみ・持ち物)のマナー
  • 面接会場訪問時のマナー
  • 入室時のマナー
  • 面接中のマナー
  • 退室時のマナー

1. 事前準備(身だしなみ・持ち物)のマナー

面接時の服装は男女ともにスーツが基本で、作業着で面接を受けるのはNGです。

スーツの色は、黒や紺、明る過ぎないグレーなどが適しています。何よりも大切になるのは、清潔感を与える身だしなみであることです。ズボンがしっかりプレスされていなかったり、シャツが汚れていたりしてしまうと、マイナスの印象を持たれてしまいます。オーソドックスなデザインやカラーで、清潔感がある服装であることが重要です。

また面接に持参するカバンは、ビジネスバッグが一般的です。色は黒や紺、ベージュ、ブラウンといった落ち着いたものを選びましょう。大きさは提出する資料や面接時に受け取る資料を入れやすいA4サイズがおすすめです。時間を確認するのは、スマホではなく腕時計のほうが面接のマナーに合っています。派手過ぎるデザインやブランドのロゴマークが目立つものではなく、シンプルな見た目の腕時計を装着しましょう。

男性の場合

男性の場合はスーツの色に合ったオーソドックスな色味のネクタイを身に着け、Yシャツは白、あるいは淡いブルーを選ぶことをおすすめします。ボタンダウンのシャツはカジュアルな印象を与えてしまう可能性があるので、避けるべきでしょう。

靴はレザーのビジネスシューズ、靴下は黒や紺色のものが面接向きです。

女性の場合

面接時の女性の服装はパンツスーツ、スカートスーツのどちらを選んでも問題ありません。

スカートスーツを着用する際は、まっすぐ立ったときに膝が少し隠れる丈の長さを目安にしましょう。また、ストッキングの色は、肌の色に近い自然なものを選ぶのがおすすめです。

靴は、ヒールがあまり高くないパンプスを選びましょう。

2. 面接会場訪問時のマナー

面接会場で受付を済ませるタイミングや控室での言動、やむを得ない理由で遅刻してしまう際の対応などを見ていきましょう。

5分~10分前には会場へ到着する

面接会場で受付するタイミングは、5分ほど前がベストです。受付が混雑するケースもあるので、10~15分前を目途に面接会場に到着するようにしましょう。15分以上前に受付するのは、逆に迷惑になる可能性があります。

受付にスタッフがいる場合も、インターホンを利用する場合も、相手が聞き取りやすいように、ゆっくりと「本日、〇時に××部の△△様と面接のお約束をしております〇〇と申します」といった伝え方をします。

面接をするのは面接官ですが、受付のスタッフに悪い印象を持たれてしまうと、その情報は採用担当者に伝わる可能性があります。受付時からすでに面接が始まっているという意識を持ちましょう。

また面接会場では、応募企業の社員の方とすれちがう可能性のありますので、その場合は軽く会釈をしましょう。近づいて名乗る必要などはありませんが、無視するような態度は避けるべきです。

控室では携帯を触らず落ち着いて待機する

面接の開始時間まで控室や応接スペースに案内される場合があります。控室で先に待っている応募者がいる場合は、静かに席について面接の順番を待ちましょう。

控室で待機する際には、スマホの操作や周囲を落ち着きなく見る、他の応募者と大きな声で話すといった行動は避けるべきです。

遅刻はNG!やむを得ない場合は必ず事前連絡

遅刻は当然、厳禁です。しかし、やむを得ない理由で遅れてしまう場合は、必ず採用担当者に連絡を入れましょう。無断で遅刻するのは最もよくないことです。

やむを得ない理由で遅刻してしまう場合は、以下の例文を参考にして事前に電話連絡を入れましょう。

「本日〇時より面接のお約束をしております××と申します。 強風の影響で交通機関が大幅に遅延しており、△△分ほど遅れそうなため、取り急ぎご連絡させていただきました。 貴重なお時間を割いていただいたにも関わらず、誠に申し訳ありません」

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3. 入室時のマナー

入室の際にドアをノックする方法、入室の仕方、入室してからの立ち振る舞いなどを、事前にチェックしましょう。

ノックは2回ではなく「3回」行う

面接室に入るときには、ドアのノックを忘れずに行いましょう。基本的にノックは3回続けて行います。2回続けてノックするのは、空室確認時のためのものです。

ノックをして「お入りください」と言われたら、静かにドアを開けます。面接によっては応募者の後から面接官が入ってくるケースもあります。ノックをして返事がなければ、もう一度ノックをして、返事を待ちましょう。

入室前の挨拶は扉を開ける「前」に行う

ノックをした後に「失礼いたします」と言ってから、ドアを開けて入室します。

面接室のドアが開いている場合は、ノックをするとマナー違反です。ノックせずに「失礼いたします」と挨拶したうえで、面接室に入りましょう。

ドアの開閉時はできる限り背を見せず、静かに行う

面接室に入った際のドアの扱い方は、以下のような点に注意する必要があります。

面接室に入ったら、できるだけ面接官に背中を向けないように斜めに立ち、開けたときと反対の手でドアを閉めます。大きな音を立てるのもマナー違反になるので、静かに閉めるようにしましょう。

入室後は、面接官と目を合わせて「△△と申します。本日はお忙しい中、お時間を割いていただき、誠にありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします」と挨拶をします。

入室後の立ち位置は、席の横か指示に従う

面接室に入室したら、下座に当たる席のすぐ横に立って待つようにします。基本的には、出入り口に最も近い席が下座、出入り口に最も遠い席が上座です。

案内係のスタッフが席を指定する、着席を誘導するといったケースでは、スタッフの指示や案内に従って着席します。

指示を貰ってから着席する

下座の席の横に立って、面接官から声をかけられるまで待ち、「お座りください」と言われてから着席します。席を勧められる前に座るのはNGです。

案内係から「座ってお待ちください」と言われた場合は、着席し、面接官が入室したときに、改めて立ち上がってから挨拶をします。

椅子に腰をかける際は、浅めに腰かけて背筋を伸ばして、姿勢をよく見せるようにしましょう。

着席後は手荷物を椅子のすぐ横に置きます。膝の上に置いたり、椅子の背もたれに引っ掛けたりする行為はNGです。

4. 面接中のマナー

面接の受け答えに集中すると、余裕がなくなってしまう人も多いと思います。正しいマナーをきちんと意識できるように、面接中に注意すべきマナーを事前にチェックしておきましょう。

話を聞くときは最後まで聞き、話すときは丁寧に

面接官が何も質問しないのに、自分から話し始めてはいけません。面接官が話し始めたら、しっかりと面接官の目を見て話を聞きましょう。

面接官が質問している途中で、答え始める行為もマナー違反です。面接官の話を遮ってしまうことになります。焦ることなく最後まで質問を聞いてから、答えるようにしましょう。

面接官の質問をよく聞いたうえで、話が長くならないよう簡潔に答えることも大切です。まず結論から伝えたり、話すポイントを先に列挙したりといった工夫をすれば効果的です。

話す際には、ハッキリとした声で、表情や身振りを交えながら落ち着いて話すようにしましょう。小さ過ぎる声で話すと、面接官が聞き取りにくくなるだけでなく、暗い印象を持たれてしまいます。

言葉遣いも大切なポイントです。友人と話すときのような「そうっすね」「なるほどです」といった砕けた口調はできるだけ避け、敬語を適切に使うことを心がけましょう。

名刺は両手で受け取り必ずお礼をする

面接中に面接官が名刺を出してくれたときにはお礼を言ってから、丁寧に両手で受け取って、軽く名刺を確認した後に一礼します。

名刺を受け取る際には机を挟まないように、面接官に近寄って受け取るようにしましょう。

テーブルや机がある場合は、受け取った名刺をテーブルの左上に面接官が座っている順に合わせて横に並べ、面接官の名前を間違えないよう注意します。一番役職が高いと思われる面接官の名刺は、自分の名刺入れの上に置くようにしましょう。

名刺を置くテーブルなどがない場合には、受け取った名刺をすぐにしまわずに、名前をしっかりと確認してから名刺入れに収めます。

面接で名刺を渡された際に、自分が在籍している企業の名刺を渡す必要はありません。

5. 退室時のマナー

質疑応答が終了しても、まだ面接自体が終わったわけではありません。面接室を出る際のマナーや、面接会場を出るまでに注意すべきことを確認しましょう。

退室直前は立ってお礼をする

面接が終了したら、立ち上がって椅子のすぐ横に立ち「本日はお忙しい中、お時間を頂戴し、誠にありがとうございました」と、面接官に向かってお礼の挨拶を述べてから、一礼をしてドアまで進みます。

ドアの前で「失礼します」と再度礼をしてから、ドアを開けて退室します。ドアの開閉は、入室時と同様に静かに行うように注意しましょう。

退室後は、会場からある程度離れるまでダラダラしない

面接後に見送りをしてくれる案内係がいる場合は、そのスタッフの少し後ろを歩くようにします。

見送りがない場合、面接室を出た後であっても、まだ応募した企業のオフィス内にいることを忘れてはいけません。社内の人も応募者を見ていますので、すぐにスマホを確認したり、ダラダラと廊下を歩いたりするような行為は避けるべきです。面接会場のビルを出るまで、気を抜かないことが重要です。

面接会場を出た後も、ある程度距離が離れるまではネクタイを緩めたり、スマホで会話したりといった行為は避けましょう。面接会場の近くのカフェなどには、企業の社員や関係者がいる可能性があるからです。面接会場の最寄り駅を出るまでは、一定の緊張感を保って行動することをおすすめします。

面接官が面接時に見ていること

面接官が応募者のどのような点に注目しているのかを、入室時・面接中・退室時のタイミング別に確認しましょう。

面接の開始から終了までに、企業側が意識して見ているポイントを理解することで、過度に緊張することなく、落ち着いて面接を受けることができます。

入室時

  • 挨拶がしっかりとできているか
  • 入室から着席までの基本的なマナーを踏まえているか
  • 入室時の表情や姿勢などに積極性が感じられるか
  • 服装や髪型が面接にふさわしい清潔感のあるものか

面接中

  • 話の内容
    自身の経歴、保有している専門知識やスキル、学生時代に力を注いできたこと、アピールポイント、自社を志望する理由など
  • 話し方
    ビジネスマナーに即した言葉遣い、ハキハキとした口調、簡潔に自分の考えを表現できる、質問をしっかり聞いてから回答する、面接官の目を見て話をするなど
  • 面接中の表情と雰囲気
    面接官の質問を聞く際に集中して聞いていることが表情からも伝わる、積極的に話を伝えようとする姿勢が表情からもわかる、面接の開始から終了まで適度な緊張感を維持できているなど

退室時

  • 面接終了時の挨拶がしっかりとできているか
  • 退室時のマナーを踏まえているか
  • 入室時から面接中、退室時までに態度や雰囲気に温度差がないか

まとめ

今回は、面接時に知っておくべきマナーについて、実際の面接の流れに即して説明しました。企業側に良好な印象を与えることができるように、面接までに基本的なマナーをしっかり確認しておきましょう。

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